田中先生

退任のお祝いを申し上げます。

私が東京医科歯科大学医学部附属病院の研修医として働き始めた頃は、田中先生は研修センター長としてご活躍されておりました。まだ右も左もわからない研修医として、研修生活を支えてくれる研修センターの存在はとても心強く、田中先生からの「自分の体を大事にしてください」という暖かいお言葉は今でも覚えています。その後消化器内科に入局してからは、大学院の学位審査の際は副査を務めていただき、無事に学位をいただきました。大学院卒業後、総合診療部、総合教育研修センターに3年間所属し、田中先生から直接ご指導いただきました。まさか自分自身が研修医の採用や研修そのものに関わることになるとは思っていなかったのですが、東京医科歯科大学をより良い大学病院にするために尽力されている姿から学ぶことは多く、教育の大切さとおもしろさがわかり視野が広くなりました。時折、田中先生の外来患者様を診る機会があったのですが、患者様からはとても信頼されており先生のお人柄が皆を引き付けているのだなあとよく感じておりました。

田中先生、長い間大変お世話になりありがとうございました。

ご退職後もますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。