大岡 真也先生からのメッセージ

豊島病院 消化器内科

大岡 真也

田中雄二郎先生、臨床教育開発学分野教授の御退任おめでとうございます。

 第二内科の消化器内科肝臓グループで、肝細胞内のHCVを世界で最も美しく染色され、免疫染色を用いた研究でご活躍されていた時からご指導を頂きました。総合診療部の仕事は「調整と支援」であり、先生の仕事のごく一部を担ったにすぎませんが、診療中心から診療以外中心への移行を経験致しました。学生から研修医の若い先生方への教育指導、医療安全、医療福祉、地域医療、細胞治療、海外協力・・・など様々な方面に新たなプロジェクトを立ち上げ、形になっていく姿を目の当たりにしました。世界の中での競争力を高め、知と癒しの匠を創造する基本理念に忠実で、強固な自己基盤を基に変化に対する適応力や柔軟性をもって卓越したリーダーシップを発揮されてこられた結果であったと思います。また、教育方法はエビデンス構築が難しく、短期的な成果報告が多く、本当の結果がでるまでには時間がかかり、かつ結果として何が実を結んだのかも分かりにくいという難しい面がありました。そのため、田中先生は具体的な教育方法を選択する際に、国内、国外の現場へ出かけて調べ、長い視野で将来性を想像して取捨選択を繰り返し、並々ならぬエネルギーを持って活動されておられました。その結果、現在の大学の若い先生方が素晴らしい結果を出されている事に繋がっていると思います。

 現在の大学につながる1つの枝としての地域病院で、大学で学んだ事を生かして理念に近づいて行きたいと考えております。長い間大変ありがとうございました。