杉山 徹先生からのメッセージ

武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科 部長
1998年 東京医科歯科大学卒

杉山 徹

田中雄二郎先生、この度はご定年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。長年のご指導有難うございました。

私は本学を卒業し第二内科に入局しましたが、卒業前に入局の面接をしていただいたのが当時医局長をされていた田中雄二郎先生でした。(当時は卒業して直接入局の時代でした。)かれこれ20年以上前からお世話になっていたことになります。田中先生が臨床教育研修センター長、さらに臨床医学教育開発学分野の教授にご就任された時期には、私は大学院や海外留学で研究に明け暮れていたため、当時はそのご苦労にほとんど気づいていませんでしたが、帰国後にご縁があって2010〜2013年に臨床教育研修センターの特任講師に着任させていただいた際に田中先生の凄まじいお仕事を目の当たりにしました。卒前教育と初期臨床研修の管理・運営に関わらせていただき、さらには後期研修・大学病院人材養成機能強化事業(文部科学省)を任せていただく中で、医師として重要な役目の一つである医学教育について改めて学んだだけでなく、田中先生のセンター長・教授としての数々のご苦労の歴史を知るとともに、リーダーシップやマネージメント法、そして進化し続ける重要性を学びました。「世界が変わっていく中で自分が現状維持でいることは退化しているのと同じことだ」という言葉は今も常に私の心の中にあり続けています。また個人的には、広島での学会と上記の事業で連携していた島根の視察をご一緒した際に、新幹線の中などで田中先生のお考えや人生観などじっくりお話を聞かせていただいたこと、さらに私の広島の友人とともに田中先生をディープな焼肉屋にお連れしたことなどはとても良い思い出です。ご指導いただいた経験を生かして、現在勤めている武蔵野赤十字病院でも教育研修推進室や臨床研修管理委員会での仕事を担っており、当院の医学教育や研修プログラムの質の向上に微力ながら努めております。

これからもまだまだ立ち止まることのない田中先生だと思いますが、お身体だけはご自愛いただき、益々ご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。