唐 亮先生からのメッセージ

唐 亮

田中先生へ

このたび定年退職をお迎えになられるとのことで、心よりお喜び申し上げます。
いつも精力的に臨床、研究、大学経営に取り組んでおられた田中先生が、もう定年退職を迎えるとは正直驚きを隠せません。
長い間お仕事お疲れ様でした。

私が大学院の卒業から23年以上が経ちましたが、田中先生に教わっていた頃が今でも鮮明に蘇ります。
1990年10月に田中先生と出会って以来、公私にわたって大変お世話になりました。
田中先生の、何事にも一生懸命で誠実に取り組む姿勢をとても尊敬しております。
私が日本での留学生活に悩んでいたときに、田中先生が親身に相談にのってくださったことは今でも忘れられません。
たくさんのことを教えていただき、学ばせていただきました。

懐かしい思い出は、当時第2内科の病理実験室で、先生が私の免疫染色スライドの結果を顕微鏡で確認した後におっしゃってくださった、 “完璧”のお言葉や“V”サイン(成功)です。これらは私の心の支えになりました。
先生のご指導のおかげで実験も思いのほか順調で、良い結果がたくさん得られました。その成果がCancerやLiverなどの雑誌にも掲載されました。
一緒に仕事をし、楽しい時間を過ごしたことは忘れません。
あの頃ごちそうしていただいた、龍々軒のラーメンは世界一のおいしさでした。

また、私が病気になったときには、いつも優しく支えてくださいました。先生のおかげで、最高の医療を受けることができ、完治することができました。
先生には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。

これからはご家族と、よりいっそう健康で充実した日々をお過ごしください。