秋山 弘樹先生からのメッセージ

秋山 弘樹

現在の所属 Postdoctoral Fellow, Leukemia department,
The University of Texas MD Anderson Cancer Center
卒業年次 医56・H20年・2008年

田中雄二郎先生には学生の頃から大変お世話になりました。私たちの世代は臓器別ブロックなどカリキュラム改革の過渡期にあったこともあり、当時教育委員長でいらした先生は新制度について「学生が主体である」ということを繰り返しおっしゃっていたのを覚えています。さらに私は6年生の時にハーバード大学で研修をする機会をいただきました。渡米前の激励会や研修後の報告会で先生ともお話ししましたが、この研修は単なる臨床実習にとどまらず、医学教育を学ぶという点においても大変貴重な経験となりました。医学部を卒業してから、初期研修医として学生を教え、後期研修医として初期研修医を教え、可能な限り後輩の指導に力を尽くしてきましたが、これは少なからず自分が学生の頃から先生の教育に対する大きな情熱を感じてきたからではないかと思います。その意味で、まさに田中先生は私の恩師であります。その後私は大学院に進み、臨床・教育から少し離れて基礎研究に打ち込むようになりました。今年の夏からはMD Anderson Cancer Centerにて更なる研究の発展を目指しております。いずれ本学に戻った際には、こちらでの経験を糧に臨床医として、そして研究者としても後進を導くことのできる医師そして教育者になれればと考えております。今回、留学の直前に先生のご退任のことを伺いました。直接ご挨拶申し上げることができないのが残念であり恐縮ではございますが、この場にてお礼申し上げたいと思います。田中先生、これまで本当にありがとうございました。ご退任おめでとうございます。

ハーバード大学研修後の報告会(医学部6年生)
謝恩会(医学部卒業)
私の披露宴に恩師としていらしていただきました
留学前に(本学血液内科助教、卒後12年目)