福原 真理先生からのメッセージ

福原 真理(旧姓佐々木)

現在の所属 東京医科歯科大学 総合診療科(もと老年病内科)
卒業年次 医57・H21年・2009年

田中雄二郎先生、ご退任まことにおめでとうございます。学生時代より親しみを感じ、いつも変わらず大学病院にいらっしゃるという安心感を与えてくださった先生が、ご定年されるというのは、月日の速さとを実感するとともに寂しさを感じております。

田中先生との個人的な思い出で最も印象深かったことは、私が初期研修医1年目の時のこと、ホームカミングデーで大人数の研修医がいる中、私に「佐々木さん、研修先は○○病院だったよね。遠くて大変だね。来年大学に戻ったら、どの科をまわるの?」とおっしゃったことです。学業は芳しくなく、目立った実績のない学生だった自分を覚えてくださっただけでなく、研修先まで把握されているとは、と衝撃をうけた記憶があります。また、研修先の病院でトラブルがあり、田中先生にご報告がいったところ、すぐに対応していただき、遠くにいても気遣ってくださっていることをうれしく思いました。現在でも、お会いすると「以前はこうだったね、今はこうなんだね」とお声掛けくださいます。この記憶力と気遣いを、かかわったすべての学年、すべての学生や研修医に対して持っておられることは、本当に驚くばかりです。

初期研修終了後、大学病院勤務が長い私にとって、田中先生の担当患者さんが入院された際に、ともに見させていただく機会が多かったと感じています。田中先生は複数の重要なお仕事をお持ちで、分単位での予定のあるお忙しい身でありながら、疾患の最新の知識を持ち、ご自分の患者さんのために時間を割いて顔を見て、話を聞き、複数の疾患をもつ患者さんについては診療科を超えて、方針のリーダーシップをとってくださるのです。これは田中先生の臨床医としてのお姿であり、自身が学生や研修医の頃とはまた違った気持ちで、改めて尊敬の念を抱きました。

学生時代からこれまで、大変お世話になりました。田中先生の医師として、教育者として、管理者としてのお姿を心に焼き付け、自身の成長の糧としていきたいです。

本当にありがとうございました。