加藤 陽子先生からのメッセージ

加藤 陽子

現在の所属 Division of Cardiology, Johns Hopkins University
専門 循環器内科
卒業年次 医53・H17年・2005年

田中先生に感謝することは色々ありますが、中でも学生のころに第一期生として経験させていただいた、Harvard Medical School での3か月の海外臨床実習という環境を作っていただいたことには、大変感謝しております。この貴重な経験は、現在の私の良い背景になっています。

卒業後は、日本で循環器内科医として、カテーテルインターベンションおよび循環器画像診断を専門として働いていましたが、2017年7月から、米国ボルチモアのJohns Hopkins Universityに研究留学するチャンスに恵まれ、現在3年目に入ります。主に心臓MRIの開発および臨床研究に関わり、マルチセンタースタディのMRIコアラボのマネージャーといった実務的な仕事を通じて米国以外(ヨーロッパ・ブラジル・イスラエル等)のMRI施設のチームとも一緒に仕事をしています。

米国の学生や内科レジデント、循環器フェローなどと組んでプロジェクトを進めることもありますが、日本のドクターと本質的な能力はあまり変わらないように感じます。一方で日本のドクターの総合的に整った臨床能力は、日本の医学部・卒後教育の良い特徴であると思います。私達の受けてきた医学教育・卒後教育が高い水準にあり、かつ優れた特徴的な一面も持つことに驚きと感謝の念を抱きます。

田中先生が創り上げられた東京医科歯科大学の医学教育の流れは、今後も長く受け継がれて行くと期待しています。是非お体に気を付けて、これからも東京医科歯科大学を見守っていただければ幸いです。ありがとうございました。