田中雄二郎先生、本当に長い間お疲れ様でした。先生には学生時代を通じて本当にお世話になりました。妻と私は、学士編入学の制度を利用しての医学生生活のスタートでしたが、常に先生方にお声かけ頂きながら、同級生にも本当に恵まれて、温かい雰囲気の中で医学を学ぶことができました。田中雄二郎先生には、編入試験の時の面接官をして頂いた時の影像が脳裏に焼き付いています。編入制度が始まって間もない時期だったこともあり、入学後も折に触れて叱咤激励頂いて、適度な緊張感を保ちながら過ごすことができました。先生に頂いたチャンスを、医師として十分活かしているかと言われますと、甚だお恥ずかしい限りですが、当時先生に面接をして頂いた時から考えていた「血液疾患の患 者さんが御自宅で安心して過ごせるようなシステムの構築」へ向けて、在宅での輸血実施のためのガイドラインづくりなど、目標としていたものにやっとたどり着くことができています。同門の先生方とも一緒にお仕事することも多く、その際に「田中雄二郎先生」というお名前がいつも話題に上るのは、一人一人に正面から接して頂ける、先生のお人柄によるものと感じます。永年にわたるご功績に心から敬意を表します。これからのご健康とご活躍をお祈り致します。