大庭 篤志
現在の所属 | University of Colorado Anschutz Medical Campus / Division of Surgical Oncology / Postdoctoral Researcher |
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専門 | 肝胆膵外科 |
卒業年次 | 医55・H19年・2007年 |
平成19年卒、肝胆膵外科の大庭篤志と申します。雄二郎先生が退任なさると伺って、率直にとても驚きました。私達が学生時代後半に雄二郎先生は教授に就任されましたので、マッチングプログラムや卒後対策の講義に何度かいらっしゃいました。教室を闊歩されて、ゆっくりかつ学生を惹きつけるお話をされる先生、というのが第一印象でした。私は6年生の時に卒後対策委員長をしておりましたので、マッチングプログラムが始まって混乱の中、同級生達に有益な情報を共有し、適切な進路を歩む協力をする役割であり、雄二郎先生とお話しさせていただく機会がございました。本学学生を育て、本学を発展させることを真に考えていらっしゃり、素晴らしい先生だと尊敬しておりました。このような大きな夢を持てる医師に自分も将来なりたいと思いました。本学研修医になってからも、度々、「あの研修医どう、落ち込んでない?」と各研修医の心身の健康状態にまで細かく気を配っていらっしゃって、直接こっそり相談していただいていたのも光栄に感じておりました。その後は、私は本学肝胆膵外科に入局し、外病院での研修の時期も長かったのですが、久しぶりにお会いしても、エレベーターの中で「元気?今何やってるの?」と気さくに話しかけてくださり、最後は、「頑張ってね」と固い握手をしてくださったのを鮮明に覚えております。これを多数いる教え子にやるのは大変なことだろうなと思っておりました。
今、私はがん研有明病院の外科研修プログラムを終え、University of Coloradoに留学しております。本学を離れていても、本学への帰属意識を持ち、いつでもホームだと思えるのは支えてくださる外科医局の先生方と本学で頑張っている同級生達の存在のみならず、学生時代からお世話になっていた雄二郎先生のおかげです。東京医科歯科大学の守護神と思って慕っておりましたので、率直にとてもさみしい思いがしております。これからも気さくにみんなに話しかけてくださる素晴らしい先生としてご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。