和田 良樹先生からのメッセージ

和田 良樹

現在の所属 東京都立大塚病院医員/外科後期研修医
卒業年次 医65・H29年・2017年

田中先生、この度は定年御退任、おめでとうございます。

私達の学年は2011年に始まった新カリキュラムの1期生であり、何かとその成果に関して注目されるとともに、田中先生からも入学時から発破を掛けられることが多かったように記憶しております。医歯学融合教育や長期間の臨床実習など新たに始まるプログラムの中で学生教員共に手探りで進めていく、刺激的な日々でした。

それもカリキュラムの一環だったのか、入学や進級、卒業前など節目になると田中先生が教壇に立ち、医学部そして卒後のキャリアに関する話や国際的な視野を持つことの意義など、様々な訓示を頂いたことを覚えております。各国の医学教育の話題や先生の過去の経験からの教えなど穏やかな口調で語られる講義に感銘を受けていたのは、私だけではなかったでしょう。

我々の学年が上がると先生は病院長、副学長、理事と大学全体を牽引する責務に就かれ、講義室でお会いする機会こそ減りましたが、学内でお見掛けすると気さくに声を掛けて頂き、学生を気に掛けてくださっているのだな、とありがたく思うことがしばしばありました。

新カリキュラムの制定やハーバード大学との提携、臨床研修プログラムの改革など田中先生の医学教育への情熱とその成果は、私を含め数多くの学生、研修医を刺激し、そのキャリアに良い影響を与えてきました。今後は自分のキャリアにおいて成果を出し、それを後進に還元していくことが先生への御恩返しと考え、今後も研鑽に努めてまいります。

末筆ながら、田中先生の今後のご健康と、定年後の更なるご活躍をお祈り申し上げます。

向かって左から松本 惇奈先生、見神 尊修先生、田中先生、板谷 真子先生、和田 良樹先生